QC検定3級 問題集

QC検定3級 プチ問題 No.20 工程能力指数3 ※計算

公開日2021年1月12日  最終更新日 2021年9月12日

みなさんこんにちは、michi です。

それでは早速3級の問題を解いてみましょう!

今回のテーマも前回に引き続き、 工程能力指数 です。

今回はちょっと難しいですよ!

問)箱で購入したみかんすべての重さを測り、工程能力指数 \(Cp\) を計算すると 0.8 となり、\(Cpk\) を計算すると、下側規格に対して 0.2  となった。 

みかんの上限規格は 120g、下限規格は 96g でした。

また、みかんの平方和 \(S\) は 2500 でした。

\[\]

この時、箱に入っていたみかんの総数と総重量を答えましょう。

ただし、箱の重さは計算にいれません。

\[\]

答え・解説は↓

解答)

※ドラッグで表示

  • みかんの総数:101 個
  • みかんの総重量: 9999 g

\[\]

解説)

今回の問題は、工程能力指数 \(Cp\) から標準偏差 \(σ\) を求め、標準偏差 \(σ\) から不偏分散を求めます。

\[平方和=不偏分散×自由度\]

なので、自由度が求められます。

自由度は「サンプル数 – 1」でしたから、サンプル数(=みかんの総数)が分かります。

\[\]

次に、工程能力指数 \(Cpk\) 、標準偏差 \(σ\) と下限規格が与えられていることから、平均値を求めます。

\[みかんの総重量=みかんの平均値 × みかんの総数\]

で計算します。

では、早速の詳細な解説に入ります!

\[\]

まずは、工程能力指数 \(Cp\) から標準偏差 \(σ\) を求めます。

工程能力指数 \(Cp=0.8\) 、上限規格は 120g、下限規格は 96g なので

\[工程能力指数(Cp) = \frac{上限規格 – 下限規格}{6 × 標準偏差(σ)}\]

\[0.8 = \frac{120-96}{6×σ}\]

\[6×σ=\frac{24}{0.8}\]

\[σ=\frac{30}{6}\]

\[σ=5\]

となります。

標準偏差 \(σ\) がわかりましたので、不偏分散 \(V\) を求めます。

\[不偏分散 V = (標準偏差 σ)^2 =5^2=25\]

\[\]

平方和 \(S\) が 2500 であることから、自由度を計算すると、

\[平方和=不偏分散×自由度\]

\[2500=25×自由度\]

\[自由度=100\]

ここで注意ポイントです!

計算したのは自由度であり、サンプル数(みかんの総数)ではありません!

\[自由度=サンプル数 – 1\]

なので、箱に入っていたみかんの総数は 101個 となります。

\[\]

次に総重量を求めるのですが、片側規格の工程能力指数 \(Cpk\) を使います。

片側規格の工程能力指数 \(Cpk\) は以下の式で表されました。

\[片側工程能力指数(Cpk) = \frac{平均値 -下限規格 }{3 × 標準偏差(σ)}\]

※ちなみに上限規格の場合は次の式で表されます。

\[片側工程能力指数(Cpk) = \frac{上限規格 – 平均値}{3 × 標準偏差(σ)}\]

\[\]

\(Cpk\) と下限規格は問題文より与えられています。

標準偏差 \(σ\) については、先ほどのサンプル数を計算する際に求めました。

よって、平均値を求めると・・・

\[片側工程能力指数(Cpk) = \frac{平均値 -下限規格 }{3 × 標準偏差(σ)}\]

\[0.2= \frac{平均値 -96 }{3 × 5}\]

\[平均値-96=0.2 ×15\]

\[平均値=3+96 =99\]

\[\]

個々のみかんの重さはわかりませんが、「重量の平均値×総数=総重量」となることから、次のように計算できます。

\[みかんの総重量=みかんの平均値 × みかんの総数\]

\[みかんの総重量=99× 101\]

\[みかんの総重量=9999\]

\[\]

今回の問題は複合的な問題となりました。

今回の解説の詳細は以下の記事を参考にしてみてください。

今回のような問題が試験本番で出ることはまずないと思いますが、出たら頑張りましょう。


╭( ・ㅂ・)و̑ グッ

逆にうまく解けた人は、自信を持って試験に臨みましょう!

╭( ・ㅂ・)و̑ グッ

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